闇金に返しても元金が減らない仕組みについて

利息制限法度外視

本来貸金業を営む事業所であれば、貸金業法に定められた通りの登録を行わなければなりません。闇金がこの登録を行っていないのは言うまでもありませんが、それに加えて借金が減らない仕組みを作り出しているのがあり得ない利息の設定です。

もしも正規の業者が貸し付けを行うのであれば、利息は年利換算にして20%までと定められています。利息制限法の中でも20%とは高い数値であり、これはあくまで少額の借金の場合です。

年利20%で貸し付けられるのは元金が10万円未満の場合に限っての事です。10万円以上で100万円未満の貸し付けの場合には18%にまで年利が下がります。さらにもしも100万円以上の貸し付けをするのであれば年利は15%までに設定しなければなりません。

このように正規の業者は厳しく法律で利息を定められていますが、この法律を度外視している闇金業者は20%どころでは済まない金利を元金にかけて取り立てます。

闇金の違法金利

闇金業者で昔から良く聞くのがトイチと言う利率です。これは10日で1割の利息をかけるという事となりますが、ここから見ても闇金業者の返済期限は正規の業者に比べて短いことが分かるはずです。

仮に10万円の借金を闇金から下とするならば、その10日後には元金の1割分である1万円の利息を付けて返済しなければなりません。

さらに闇金業者は複利で雪だるま式に借金を増やしていくため、日数が経てば経つだけ加速度的に借金の金額も膨れ上がっていきます。そのため20日後に返済しなければならないのは11万円に利息の1.1万円を加えた12.1万円となります。30日目になれば12.1万円に1.21万円を加えた13.31万円です。

このように、もしも複利でトイチとした場合に10万円を借りたとすれば、年利に換算してみると3000%を超えてしまう事となります。利息制限法の20%からは明らかに逸脱した数値です。

たとえ単利の場合で計算しても年利は300%を超えるほどになってしまうので、闇金の違法金利が支払いを困難にさせるのは誰の目にも明らかでしょう。闇金はこのようにどんどんと積み重なっていく金利を設定する事によって、顧客が返しきれないようになるまで金をむしり取っていくのです。

借りても大丈夫そうに思わせる

このような違法金利をまかり通させてしまう闇金ですが、危険な業者であると分かりながらも借りてしまう人が後を絶たないのは融資の際には親切な業者に見えるためです。闇金業者が本性を表すのは顧客が支払い困難の状態に陥った時であり、それまでは顧客の立場に立った親切な人を装う事が多いです。

他では借りられなくなった人にも審査不要で簡単に貸付け、保証人を立てる必要もなく柔軟な対応を見せてくれます。そのためついつい信じて金を手に入れてしまう人が多いのですが、これは闇金業者の罠です。高い利息を延々と取り立てていく事だけが闇金の目的であるため、一度でも信用して融資を申し込んでしまえば後々までしつこく追い回される事となります。

利息だけ支払わせる手口

顧客の借金が減らないように仕向けるために闇金業者が良く使う手口には、ジャンプと呼ばれる返済状況の操作方法が存在します。

10日や1週間ごとに迫ってくる返済日に追いつかず、高い金利を払いきれなくなってくる顧客は多いです。そこで闇金業者は支払いをコツコツとつづけそうな顧客に対し、支払いがどうしても苦しいようであれば次の返済は利息だけにしてやるとの旨で提案をしてくる事があります。

顧客からしてみれば元金を返す期日を伸ばしてもらえる事になるわけですから、利息だけでよいと言ってくれる闇金に感謝さえするかもしれません。しかしこれもまた闇金業者の罠であり、良いカモをいつまでも手放さないようにする手法にしかすぎません。

利息だけ払って元金が減らないという事は、次の返済の時にも部屋らなかった元金分が上乗せされて利息を付けられる事となります。もしもそのような事態を何度も繰りかえす事となれば、いつまで経っても借金が減る訳がありません。

元金が減らなければ借金は減らず、借金が減らないのであればいくら利息を払い続けても終わりが来ることはありません。闇金はこのように卑怯な手口を使って顧客をいつまでも手放さないようにしています。

闇金の融資は公序良俗違反、利息も元本も払わなくて良い

闇金の融資は公序良俗に反したものであるため、融資契約は無効になり利息を支払う必要もありません。更に貸付ける原因となるのは違法な金利利益を得るためという不法原因給付に該当するため、元金さえも支払う必要はないのです。

闇金業者は借りた金は返せと言って迫ってきますが、返す必要のない金を返し続ける意味はありません。そもそも高い金利と短い返済期限にいつまでも応じている事は難しく、どこかで支払いに躓けば取り立て電話や悪質な嫌がらせが始まってしまいます。

 

解決するなら弁護士

減らない借金や脅迫的な取り立てから逃れるためには、専門の弁護士に解決を依頼するしかありません。闇金業者もノウハウのある弁護士が介入してくれば自分たちのリスクを理解し、損切りと言う形でその顧客からすぐに手を引く事がほとんどです。

そのため減らない借金と利息に困っているなら一刻も早く闇金専門の弁護士へと相談する事が必須となるでしょう。早ければ即日で解決させられるので、嫌がらせに発展する前に借金から逃れる事が可能です。

 

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